呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
手袋越しなら、平気なはず――そう思って、その手を取ると、侍女たちが大騒ぎした。
「シルヴィエ様! なにをなさっているのですか……!」
「はしたない!」
侍女たちが騒いでも、アレシュ様は動じない。
「夫婦の語らいだ。まさか邪魔しないだろうな?」
堂々と広間から出て、人気のないバルコニーへ向かう。
――やっと二人きりになれる。
これで、私の呪いについて、お話できると安堵した。
外に出ると、窓を閉め、侍女たちが追ってこれないよう兵士たちが、見張りに立った。
アレシュ様が夜空に向け、腕を掲げると、どこからともなく鷹が現れた。
闇を滑るように飛ぶ。
鷹は高度を下げ、アレシュ様の腕に降りた。
「美しい鷹ですね」
「鷹は好きか?」
「ええ。私が暮らしていた皇宮の庭へ鳥がよく遊びにきていました」
「鳥か。この鷹は普通の鳥ではない。風の神の化身だ」
「風の神?」
人の言葉がわかるのが、鷹は私を見て、小さく翼を動かした。
「シルヴィエのそばには銀の蛇がいる」
「まぁ! 私のそばに蛇ですか? 蛇はまだ見たことがないのです。どちらにいますか?」
「シルヴィエ様! なにをなさっているのですか……!」
「はしたない!」
侍女たちが騒いでも、アレシュ様は動じない。
「夫婦の語らいだ。まさか邪魔しないだろうな?」
堂々と広間から出て、人気のないバルコニーへ向かう。
――やっと二人きりになれる。
これで、私の呪いについて、お話できると安堵した。
外に出ると、窓を閉め、侍女たちが追ってこれないよう兵士たちが、見張りに立った。
アレシュ様が夜空に向け、腕を掲げると、どこからともなく鷹が現れた。
闇を滑るように飛ぶ。
鷹は高度を下げ、アレシュ様の腕に降りた。
「美しい鷹ですね」
「鷹は好きか?」
「ええ。私が暮らしていた皇宮の庭へ鳥がよく遊びにきていました」
「鳥か。この鷹は普通の鳥ではない。風の神の化身だ」
「風の神?」
人の言葉がわかるのが、鷹は私を見て、小さく翼を動かした。
「シルヴィエのそばには銀の蛇がいる」
「まぁ! 私のそばに蛇ですか? 蛇はまだ見たことがないのです。どちらにいますか?」