呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
手袋をはめた手が、遠慮がちにおずおずと差し出され、ようやく触れた。
帝国側の侍女たちが大騒ぎしていたが、結婚したのだ。
手を触れただけで、なぜ怒るのか、俺にはわからなかった。
「夫婦の語らいだ。まさか邪魔しないだろうな?」
邪魔が入らないよう、バルコニーへ向かう。
カミルの段取りどおり、兵士たちが見張りに立ち、他の者が近づけないようする。
ようやく二人きりになれた。
ホッとしたのは、俺だけではないようで、彼女もまた同じだった。
そして、うっとりとした目で、俺ではなく――ヴァルトルを見ていた。
「美しい鷹ですね」
「鷹は好きか?」
「ええ。私が暮らしていた皇宮の庭へ鳥がよく遊びにきていました」
ヴァルトルが褒められるのは、悪い気がしない。
でも、この後、ちょっと遠くに飛ばそうと決めた。
大切な相棒だが、ようやく二人きりになれたのに、意外な伏兵が潜んでいたとは……そう思った時、うっすらとシルヴィエのそばに銀色の蛇が見えた気がした。
――これは、普通の蛇ではない。だが、なぜ、蛇がレグヴラーナ帝国の皇女の元にいる?
ヴァルトルも俺と同じ方向を見ていた。
帝国側の侍女たちが大騒ぎしていたが、結婚したのだ。
手を触れただけで、なぜ怒るのか、俺にはわからなかった。
「夫婦の語らいだ。まさか邪魔しないだろうな?」
邪魔が入らないよう、バルコニーへ向かう。
カミルの段取りどおり、兵士たちが見張りに立ち、他の者が近づけないようする。
ようやく二人きりになれた。
ホッとしたのは、俺だけではないようで、彼女もまた同じだった。
そして、うっとりとした目で、俺ではなく――ヴァルトルを見ていた。
「美しい鷹ですね」
「鷹は好きか?」
「ええ。私が暮らしていた皇宮の庭へ鳥がよく遊びにきていました」
ヴァルトルが褒められるのは、悪い気がしない。
でも、この後、ちょっと遠くに飛ばそうと決めた。
大切な相棒だが、ようやく二人きりになれたのに、意外な伏兵が潜んでいたとは……そう思った時、うっすらとシルヴィエのそばに銀色の蛇が見えた気がした。
――これは、普通の蛇ではない。だが、なぜ、蛇がレグヴラーナ帝国の皇女の元にいる?
ヴァルトルも俺と同じ方向を見ていた。