呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「謝るのは俺のほうだ。俺は罰せられただけだ」
「罰ですか?」
「そうだ。不届きな真似をしたから、神に罰を受けた」
アレシュ様はさっきと同じように明るい笑みを浮かべ、唇を指でちょんっとつついた。
今になって、初めて男性と口づけしたことを思い出し、恥ずかしくなってしまった。
それで、シュテファン様はなにがあったか、理解したらしく、呆れた顔でアレシュ様を見ていた。
「なんだ……。そういうことですか。兄上。ゼレナをお連れください。解毒するまで、癒しの力を与えます」
「ああ。それから、シュテファン。もしかしたら、医療院では解毒できないかもしれない」
「普通の毒とは違いますから、その可能性は高いです」
「カミルに命じ、大司教を追って、呼び戻せ。そして、毒の成分を分析させる。結婚式に参列していたはずだから、そう遠くまでは行ってない」
アレシュ様は苦しいはずなのに、表情に出さない。
これが、ドルトルージェ王国の第一王子としての振る舞い。
堂々としていて、弱さを見せなかった。
この人は、王になるべき方なのだ。
――お父様やお兄様とは違う。王子でなくても、アレシュ様は王となる方。
「罰ですか?」
「そうだ。不届きな真似をしたから、神に罰を受けた」
アレシュ様はさっきと同じように明るい笑みを浮かべ、唇を指でちょんっとつついた。
今になって、初めて男性と口づけしたことを思い出し、恥ずかしくなってしまった。
それで、シュテファン様はなにがあったか、理解したらしく、呆れた顔でアレシュ様を見ていた。
「なんだ……。そういうことですか。兄上。ゼレナをお連れください。解毒するまで、癒しの力を与えます」
「ああ。それから、シュテファン。もしかしたら、医療院では解毒できないかもしれない」
「普通の毒とは違いますから、その可能性は高いです」
「カミルに命じ、大司教を追って、呼び戻せ。そして、毒の成分を分析させる。結婚式に参列していたはずだから、そう遠くまでは行ってない」
アレシュ様は苦しいはずなのに、表情に出さない。
これが、ドルトルージェ王国の第一王子としての振る舞い。
堂々としていて、弱さを見せなかった。
この人は、王になるべき方なのだ。
――お父様やお兄様とは違う。王子でなくても、アレシュ様は王となる方。