呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「私は自分が仕えるシュテファン様の言葉を信じております。風の宮の主、アレシュ様の言葉を信じられないのであれば、ここから去ってください」
ナタリーの黒い瞳が、冷たく光る。
その瞳に気圧されて、緑の制服を着た侍女は、泣き出した。
「主人を世話できない侍女は必要ありません」
問答無用で、ナタリーは風の宮の侍女を部屋から追い出した。
そして、何事もなかったという顔をして扉を閉めた。
「ナタリー、悪いな」
「いいえ。噂を聞いたシュテファン様が、私に風の宮へ手伝いに行くようお願いされました」
私の悪い噂が、王宮内に流れている。
シュテファン様の耳に届くほど、すでに知れ渡っているようだった。
「ナタリーさん、着替えを持ってきていただき、ありがとうございます」
「ナタリーと呼び捨てになさってください。シルヴィエ様は風の宮の女主人になられるのです。使用人に侮られず、うまく使ってくださいませ」
にこりともしないナタリーだったけど、私を心配してくれている。
私を気遣う人に出会えたことが嬉しい。
ナタリーの黒い瞳が、冷たく光る。
その瞳に気圧されて、緑の制服を着た侍女は、泣き出した。
「主人を世話できない侍女は必要ありません」
問答無用で、ナタリーは風の宮の侍女を部屋から追い出した。
そして、何事もなかったという顔をして扉を閉めた。
「ナタリー、悪いな」
「いいえ。噂を聞いたシュテファン様が、私に風の宮へ手伝いに行くようお願いされました」
私の悪い噂が、王宮内に流れている。
シュテファン様の耳に届くほど、すでに知れ渡っているようだった。
「ナタリーさん、着替えを持ってきていただき、ありがとうございます」
「ナタリーと呼び捨てになさってください。シルヴィエ様は風の宮の女主人になられるのです。使用人に侮られず、うまく使ってくださいませ」
にこりともしないナタリーだったけど、私を心配してくれている。
私を気遣う人に出会えたことが嬉しい。