呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「そうですね。私は私のやり方で、みなさんと仲良くやっていくよう努力してみます」

 ナタリーは深々と頭を下げた。
 そして、廊下のワゴンには、洗顔用のボウルと水差し、着替え、私用のブラシや鏡などを運び入れた。

「支度が済むまで、部屋の外に出ていよう。ナタリー、頼んだぞ」
「お任せくださいませ」

 アレシュ様が部屋の外へ出ると、ナタリーは手際よく私の髪をとかし、髪を結い上げる、
 持ってきてくれたボウルの中のお湯には、ラベンダーが浮かべられ、紫の小花が可愛らしい。 

「いい香りですね」
「こちらがドレスになります。いかがでしょうか」
「ありがとう。とても素敵だと思います」

 ドレスは緑の生地に白いレースとリボン、髪飾りも緑で、手袋は薄いレース。
 生地の厚い帝国のドレスとは違い、軽く風通しの良い生地で作られたドレスだった。
 肌触りは柔らかく、窓から吹きこむ風が、スカートと髪をなびかせる。
 
「動きやすいですね」
「レグヴラーナに比べ、ドルトルージェは温暖な気候です。体を締め付けることのない軽い作りになっております」
「これなら、畑仕事も簡単にできます!」
「畑?」

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