呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「くそ! すぐに人を呼んでくる。シルヴィエ。お前は自分の血を止め、他の者に付着しないようにしろ!」
「は、はい……」
刺繍したハンカチを手にあて、お兄様にうなずいた。
この場には、私とロザリエだけが残された。
「ロザリエ。今、お兄様が人を呼んでいますから、もう少し我慢してくださいね……!」
ロザリエを殺してしまうかもしれない恐怖で、体を震わせていた私の耳に、狂ったような笑い声が聞こえてきた。
「ふっ……ふふふっ! これで、これでっ……お兄様は私だけを見てくれるわ!」
「え?」
口からこぼれた赤い血が、地面に流れている。
それなのに、ロザリエは苦しみながら笑っていた。
欲しいものをどんな手段を使っても手に入れたいロザリエ。
我慢せずに生きてきたから、お兄様が自分の思いどおりにならなかったことが悔しかったのだろう。
だから、こんな真似をした。
けれど、お兄様を手に入れた代償は大きかった。
ロザリエの体を蝕む呪いは消えず、この苦しみが、ずっと続くことなったのだから――
「は、はい……」
刺繍したハンカチを手にあて、お兄様にうなずいた。
この場には、私とロザリエだけが残された。
「ロザリエ。今、お兄様が人を呼んでいますから、もう少し我慢してくださいね……!」
ロザリエを殺してしまうかもしれない恐怖で、体を震わせていた私の耳に、狂ったような笑い声が聞こえてきた。
「ふっ……ふふふっ! これで、これでっ……お兄様は私だけを見てくれるわ!」
「え?」
口からこぼれた赤い血が、地面に流れている。
それなのに、ロザリエは苦しみながら笑っていた。
欲しいものをどんな手段を使っても手に入れたいロザリエ。
我慢せずに生きてきたから、お兄様が自分の思いどおりにならなかったことが悔しかったのだろう。
だから、こんな真似をした。
けれど、お兄様を手に入れた代償は大きかった。
ロザリエの体を蝕む呪いは消えず、この苦しみが、ずっと続くことなったのだから――