呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
それも全部、ドルトルージェ王家の方々が私を受け入れ、家族として扱ってくれるから。
「シルヴィエ。今日の花は南方で咲く赤い花だが、どうだろう?」
「可愛い花ですね。初めて見る花です」
アレシュ様は手にしていた珍しい花を私の髪に飾った。
――毎日、必ず花をくれる。
アレシュ様は私と約束した言葉を守り、ドルトルージェ王国に咲く花で、私の日常を彩る。
「廟を巡れば、毒の神の姿を見れるようになるかもしれない」
「早く毒の神様の姿を見たいです。そして、私もアレシュ様のように、みなさんのお役に立ちたいと思っております」
ナタリーがちらりとアレシュ様を横目で見る。
「アレシュ様のように役に立つですか?」
「はいっ!」
「ほとんど覗き見では……」
「ナタリー! シュテファンが呼んでいたぞ!」
ナタリーがなにか言いかけていたのに、それをアレシュ様がすばやく遮った。
「シュテファン様が? では、私はいったん失礼します」
深々とナタリーはお辞儀をし、足早に去って行った。
「仕事はできるが、ナタリーは正直すぎる」
「正直なのはいいことですわ」
「時と場合による」
「シルヴィエ。今日の花は南方で咲く赤い花だが、どうだろう?」
「可愛い花ですね。初めて見る花です」
アレシュ様は手にしていた珍しい花を私の髪に飾った。
――毎日、必ず花をくれる。
アレシュ様は私と約束した言葉を守り、ドルトルージェ王国に咲く花で、私の日常を彩る。
「廟を巡れば、毒の神の姿を見れるようになるかもしれない」
「早く毒の神様の姿を見たいです。そして、私もアレシュ様のように、みなさんのお役に立ちたいと思っております」
ナタリーがちらりとアレシュ様を横目で見る。
「アレシュ様のように役に立つですか?」
「はいっ!」
「ほとんど覗き見では……」
「ナタリー! シュテファンが呼んでいたぞ!」
ナタリーがなにか言いかけていたのに、それをアレシュ様がすばやく遮った。
「シュテファン様が? では、私はいったん失礼します」
深々とナタリーはお辞儀をし、足早に去って行った。
「仕事はできるが、ナタリーは正直すぎる」
「正直なのはいいことですわ」
「時と場合による」