呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 だから、私自身が生きることを諦めたら、そこで私の人生おしまいなのだ。
 特に今は、誰もが私を殺したいと思っているだろう。
 マイナスの気持ちに気づき、それを振り払おうと、首を横に振った。

「しっかりしなくては! ささやかな幸せを大切に!」

 モットーを唱え、ぐっと拳を握りしめた。
 そして、生き延びるため、使えそうなものはないか部屋の周辺を観察する。
 井戸があった。
 庭に噴水などを設置する予定だったのか、石材などの資材や道具類が無造作に置かれている。
 野生のハーブ類に、自生しているイモ類。
 
「自生のイモはねっとり系が多いと、本に記してありました。それに、このハーブはピリッとした辛みが特徴で、調味料に使えそうです」

 せっせと食料を集め、増産計画を立てる。
 餓死どころか、気づいたらイキイキと土を耕し、食料を集めていた。
 草を薬草になるもの、食べられるものにわける作業をしていると、なんとなく気持ちが落ち着いてきた。

「それにしても、わかりません。お兄様はロザリエのことも大切にしていたのに、どうして、私に嫉妬したのでしょう」

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