呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「ドルトルージェ王国王太子妃殿下にして、尊きお方。村の子供たちを助けてくださったこと感謝いたします」

 村長と思われる人が、私の前に跪き、お礼を述べた。
 それに倣って、他の大人たちや子供たちも同様に跪く。

「あ、あの……?」

 戸惑っている私に、全員が優しい目を向けた。

「王太子妃シルヴィエ様。あなたこそ、アレシュ様の妃にふさわしい」
「勇気と慈愛に満ちた行動でした。このことは永久に語り継がれ、忘れられることはないでしょう」
「今後なにかあれば、我々、ドルトルージェ王国の国民がお守りいたします」

 村人たちの尊敬を得て、私はようやく王太子妃として、前に進めた気がした。
 
 ――私はドルトルージェ王国の王太子妃になれたのですね。

「私もこの日を死ぬまで、永久に忘れないでしょう」

 ドルトルージェ王家の一員として、認められた日を――
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