呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「毒の神に選ばれし尊き身、シルヴィエ様。お待ちしておりました」
大司教様を始めとする神官たちが、ずらりと並び、廟の中心まで案内される。
アレシュ様とヴァルトルも一緒に中へ入ろうとしたけれど、それを止められた。
「お待ちください。もし、毒の神にお会いしたいのならば、シルヴィエ様、お一人がよろしいかと」
「私一人ですか?」
「はい。毒の神は気難しく、気まぐれです。姿を現すのであれば、シルヴィエ様お一人の時のみでしょう」
「そうかもな。倒れた時、とっさにヴァルトルで、毒の神を追ってしまったから、向こうは会いたくないだろう」
ヴァルトルは翼を動かし、なにか抗議していた。
あの時、危害を加えられたのはアレシュ様で、ヴァルトルは守るための行動だったと主張しているようだ。
「それでは、アレシュ様。毒の神様にお会いしてきます」
「ああ。外で待っている」
沼地にあるからだろうか――空気がひんやりしていて、草木の香りが漂う。
毒の神の色は銀。
銀色の蛇が、廟の奥に飾られていた。
蛇の前に大司教様は立ち、古い言葉の聖句を唱える。
大司教様を始めとする神官たちが、ずらりと並び、廟の中心まで案内される。
アレシュ様とヴァルトルも一緒に中へ入ろうとしたけれど、それを止められた。
「お待ちください。もし、毒の神にお会いしたいのならば、シルヴィエ様、お一人がよろしいかと」
「私一人ですか?」
「はい。毒の神は気難しく、気まぐれです。姿を現すのであれば、シルヴィエ様お一人の時のみでしょう」
「そうかもな。倒れた時、とっさにヴァルトルで、毒の神を追ってしまったから、向こうは会いたくないだろう」
ヴァルトルは翼を動かし、なにか抗議していた。
あの時、危害を加えられたのはアレシュ様で、ヴァルトルは守るための行動だったと主張しているようだ。
「それでは、アレシュ様。毒の神様にお会いしてきます」
「ああ。外で待っている」
沼地にあるからだろうか――空気がひんやりしていて、草木の香りが漂う。
毒の神の色は銀。
銀色の蛇が、廟の奥に飾られていた。
蛇の前に大司教様は立ち、古い言葉の聖句を唱える。