呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 レネは守ってくれたけど、その結果、傷ついた人は多くいた。

「アレシュ様。私は薬草について学びたいです」
「解毒薬のためか」
「はい。ロザリエの体のこともありますが、子供たちにどの解毒薬を与えたら、助けられるのか、私にはわかりませんでした。薬草を扱う仕事をしたいと思っています」
「薬草師か……。だが、王太子妃の仕事もある。大変だろう?」
「体力だけは自信があります!」

 むしろ、ドルトルージェ王宮の穏やかな暮らしで、私の体力は有り余っていた。
 ずいっと前に出て、お願いする私の気迫に負けて、アレシュ様は了承した。
 
「わかった。ただし、無理はしないように」
「ありがとうございます! 私、頑張りますね」

 ――アレシュ様の妃として認められたい。

 気持ちは、すでに未来へ向かっていた。
 なぜなら、帝国から見捨てられた私に、継承問題は関係ないと思っていたから。
 でも、そんなことはなかったのだ。
 再び、私は帝国の争いに巻き込まれようとしている、
 それに私は、まだ気づいていなかった。
 
 一ヶ月の旅が終わり、私たちを待つ人々の元へ戻るまでは――

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