呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
27 皇帝を目指した理由 ※ラドヴァン視点
――シルヴィエはどうしているだろうか。
難しい本を手にした時、庭の花を眺める時、思い浮かぶのはシルヴィエの姿だった。
幼い頃から、隔離されて生きてきたからか、皇宮内のどろどろした汚さや人の醜さを知らず、他の者たちにはない清らかさを感じる。
その清らかさが消えた皇宮は、腐敗し淀みだけが残っていた。
――父上の考えていることがわからない。
ロザリエが皇位継承者として指名されたという噂が広がると、媚びる者が増えた。
しかし、帝国の領土を守る貴族たちは違っていた。
『帝国を治めるだけの知識と資質をお持ちでないロザリエ様に従えない』
そう伝えてきたのである。
父がその声を無視しているせいで、貴族たちとの間に溝ができていた。
そして、ロザリエの結婚相手に誰も名乗りを上げなかった。
ロザリエはそれが気に入らないようで、毎日イライラし、周りに当たり散らしている。
「ラドヴァンお兄様。車椅子を押してちょうだい」
「侍女にやらせればいいだろう?」
難しい本を手にした時、庭の花を眺める時、思い浮かぶのはシルヴィエの姿だった。
幼い頃から、隔離されて生きてきたからか、皇宮内のどろどろした汚さや人の醜さを知らず、他の者たちにはない清らかさを感じる。
その清らかさが消えた皇宮は、腐敗し淀みだけが残っていた。
――父上の考えていることがわからない。
ロザリエが皇位継承者として指名されたという噂が広がると、媚びる者が増えた。
しかし、帝国の領土を守る貴族たちは違っていた。
『帝国を治めるだけの知識と資質をお持ちでないロザリエ様に従えない』
そう伝えてきたのである。
父がその声を無視しているせいで、貴族たちとの間に溝ができていた。
そして、ロザリエの結婚相手に誰も名乗りを上げなかった。
ロザリエはそれが気に入らないようで、毎日イライラし、周りに当たり散らしている。
「ラドヴァンお兄様。車椅子を押してちょうだい」
「侍女にやらせればいいだろう?」