呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 ――死にかけている?

 レグヴラーナ帝国が誇る有能な治癒師や薬草師たちを集めても、ロザリエを治療できていないとわかった。

「それは本当ですか?」

 兵士に詰め寄ると、兵士たちは大袈裟なまでに、身を引いた。

「ひえっ! 近づかないでくださいよ!」
「呪われるのはごめんだ! 俺には妻子がいるんだー!」

 そこまで怯えなくていいと思うけど、逃げられてしまった。
 
 ――ロザリエ。大丈夫かしら?

 幸運なことに、私の手の傷は塞がり、血は止まっている。
 初めて目の当たりにした自分の呪われた体。
 私の血は危険なのだとしたら、お兄様はなぜ倒れなかったのだろう。

「もしかして、呪いの発動には、なにか条件があるの?」

 それさえわかれば、呪いをコントロールできる。
 
「でも、今さらわかっても、ロザリエは……」

 ロザリエは呪いを受けてしまったのだ。
 少しでも症状が軽くなればと思い、私の呪いを受けた人たちへ定期的に渡している薬を見張りの兵士たちに持っていった。

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