呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「この薬をロザリエに渡してもらえませんか? それから、空気を清浄にする植物があるんです。それも効果があります。香りもすっきりしていて、爽やかで部屋に置くにはちょうどいいんです」

 私が鉢植えで渡した植物は、どこにでも生えているような雑草である。
 兵士は驚いていたけど、田舎では有名な植物だったらしく、兵士たちは知っていた。

「風邪を引いた時、田舎の祖母がこの葉を熱いお茶にしてくれました」
「俺の故郷は、料理にも入れるんです。よくご存知でしたね」

 私は真剣な顔でうなずいた。

「ええ。なにもしないよりは、きっと効果があると思います」

 薬と空気を清浄にする植物の鉢植えを兵士たちに渡し、ロザリエの回復を祈る。

「そんなひどい状況になっていたなんて……」

 ここには、一切情報が入ってこない。
 せめて、なにか教えてもらえたら、私も対策できるのに――はがゆく思いながら、兵士の背中を見送った。
 そして、兵士と入れ違いにやってきた人たちがいた。

「シルヴィエ様! ご無事ですか!」

 私の世話をしてきた侍女たちが、兵士の監視が緩んだ隙に駆けつけてきた。
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