呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 私も少し緊張気味に、侍女たちに罰を発表した。

「私と一緒にゲームをしてください!」
「ゲーム……?」
「はい! 今まで誰とも、チェスやガードゲームなどで、遊んだことがないのです」

 旅の間、アレシュ様とカミルが、楽しそうにゲームしているのを眺めているだけだった私。
 二人は強くて、誰も勝てなかった。
 ルールがわからなかったし、楽しそうにしている二人に水を差すのも悪くて、言い出せなかったのだ。

「私が強くなるまで、付き合ってもらいますからね!」

 覚悟してくださいと、侍女たちに宣言すると、全員、なぜか泣き出してしまった。

「あっ! も、もしかして、ゲームを知らないとか……?」

 うろたえた私に、アレシュ様は笑った。

「違う。可愛らしい罰だったからだ」
「そうでしょうか」
「そうだな。シルヴィエがゲームで、俺に勝ったら、全員に褒美を与えよう」

 今度は歓声が上がる。
 ナタリーはそれを見て、無表情だったけれど、ぼそりと言った。

「女主人を迎え、これで、風の宮は安泰ですね。やはり、主が不在では規律が乱れますから」

 風の宮の侍女たちは、これで落ち着いた。
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