呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
白い果肉の果物が美味しいと言ったからか、その果物とカスタードクリームがたっぷり入ったパイまである。
満開の花の中でのお茶会は、まるで一枚の絵画のようだった。
――私が好きだと言った果物のお菓子。これは、私のために用意してくれたもの。
それに気づき、思わず、泣きそうになった。
「二人とも、やっと戻ったな! 待っていたぞ!」
「レネと名付けたのでしょう? 私が妃になった時のことを思い出すわ」
王妃様は赤い毛の猫を撫でる。
火の神の化身だという王妃様の猫は、高貴な顔立ちで、すっと伸びた尻尾を左右に動かした。
「素敵なお茶会を開いてくださり、ありがとうございます。毒の神の化身をレネと名付け、戻って参りました」
銀の髪飾りから、ほんの少しだけ顔を覗かせた小さな蛇を見て、国王陛下と王妃様は微笑んだ。
風の宮の侍女がサッと現れて、椅子を引く。
シュテファン様のそばには、ナタリーが控えており、それぞれの宮の侍女たちが、世話をするためにいた。
「侍女たちは少しの間、席をはずしてくれ」
お茶がティーカップに注ぎ終わると、国王陛下は侍女たちを全員、下がらせた。
満開の花の中でのお茶会は、まるで一枚の絵画のようだった。
――私が好きだと言った果物のお菓子。これは、私のために用意してくれたもの。
それに気づき、思わず、泣きそうになった。
「二人とも、やっと戻ったな! 待っていたぞ!」
「レネと名付けたのでしょう? 私が妃になった時のことを思い出すわ」
王妃様は赤い毛の猫を撫でる。
火の神の化身だという王妃様の猫は、高貴な顔立ちで、すっと伸びた尻尾を左右に動かした。
「素敵なお茶会を開いてくださり、ありがとうございます。毒の神の化身をレネと名付け、戻って参りました」
銀の髪飾りから、ほんの少しだけ顔を覗かせた小さな蛇を見て、国王陛下と王妃様は微笑んだ。
風の宮の侍女がサッと現れて、椅子を引く。
シュテファン様のそばには、ナタリーが控えており、それぞれの宮の侍女たちが、世話をするためにいた。
「侍女たちは少しの間、席をはずしてくれ」
お茶がティーカップに注ぎ終わると、国王陛下は侍女たちを全員、下がらせた。