呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「シルヴィエ様。この便箋をお使いください。レース模様が可愛くて、おすすめです」
「こちらの便箋も可愛らしいですよ。犬の絵が描いてあります」
「ありがとう」
アレシュ様は書いた手紙のインクを乾かし、封筒へ仕舞う。
「よし! 完成した!」
アレシュ様は丁寧に王家の紋章が入った封かんまでされ、私に手紙を差し出す。
わくわくしながら、中身を取り出した。
『最愛の我が妻へ』
『早朝、剣の稽古をした後、部屋に戻る。寝起きの妻はぼんやりしがち。それが可愛らしいと思う』
『レネに話しかけ、一人語っていたが、返事がなくしょんぼりしていた。会話ができないのだと教えたが、毎日挑戦しているようだ』
これは、延々と続く私の観察日記……
私の仕草から、美味しかったと言ったものまで、しっかり覚えていた。
「内容が詳しすぎです!」
「ん? なにが?」
「い、いえ……。ありがとうございます」
アレシュ様はうまく書けたと思ったらしく、得意顔だった。
そして、ロザリエの手紙を手にする。
「さて、帝国側の客人たちをもてなす方法を考えるか」
アレシュ様はロザリエの手紙を眺め、目を細めた。
「俺の妻を傷つけるのであれば、手加減はしない」
ヴァルトルが獲物を狩る時と同じ空気を漂わせ、にやりと笑った。
レネはインク瓶の影に隠れ、私と同じように、好戦的なアレシュ様を見上げていた――
「こちらの便箋も可愛らしいですよ。犬の絵が描いてあります」
「ありがとう」
アレシュ様は書いた手紙のインクを乾かし、封筒へ仕舞う。
「よし! 完成した!」
アレシュ様は丁寧に王家の紋章が入った封かんまでされ、私に手紙を差し出す。
わくわくしながら、中身を取り出した。
『最愛の我が妻へ』
『早朝、剣の稽古をした後、部屋に戻る。寝起きの妻はぼんやりしがち。それが可愛らしいと思う』
『レネに話しかけ、一人語っていたが、返事がなくしょんぼりしていた。会話ができないのだと教えたが、毎日挑戦しているようだ』
これは、延々と続く私の観察日記……
私の仕草から、美味しかったと言ったものまで、しっかり覚えていた。
「内容が詳しすぎです!」
「ん? なにが?」
「い、いえ……。ありがとうございます」
アレシュ様はうまく書けたと思ったらしく、得意顔だった。
そして、ロザリエの手紙を手にする。
「さて、帝国側の客人たちをもてなす方法を考えるか」
アレシュ様はロザリエの手紙を眺め、目を細めた。
「俺の妻を傷つけるのであれば、手加減はしない」
ヴァルトルが獲物を狩る時と同じ空気を漂わせ、にやりと笑った。
レネはインク瓶の影に隠れ、私と同じように、好戦的なアレシュ様を見上げていた――