呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
30 これはお姉様の罠! ※ロザリエ視点
 現在のレグヴラーナ帝国国内は荒れている。

 ――荒れている原因が、私とお兄様、どちらがお父様の後継者にふさわしいかだなんて!

 疑問に思うまでもない。
 後継者にふさわしいのは、どう考えても私でしょ?
 私のどこが気に入らないのか、貴族たちは反対し、皇帝に従わず、反乱を起こしそうになっているギリギリの状況だった。
 貴族たちの戦力あってのレグヴラーナ帝国。
 生意気な貴族たちは、帝国が豊かになるようにと、うるさく口出しするお兄様のほうを気に入っているらしい。
 私でなく、健康で優秀なお兄様が皇帝になるべきだと、貴族たちは主張している。
 それで、皇帝陛下であるお父様は決断した。

『ロザリエが後継者としてふさわしいと思わせるためには、強いところを見せねばならん』
『敵国へ行って、皇女の威厳を見せつけてやれば、貴族たちも黙るだろう』

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