呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「お呼び立てして、ごめんなさいね。体が弱くて、挨拶にうかがえないの」
弱々しく言うと、令嬢たちは私の体調を気遣う。
「いいえ。体が弱いと聞いておりましたから、機会を見て、私たちから挨拶にうかがおうと相談していましたの」
「失礼でなかったら、帝国のお話を聞かせていただきたいわ」
視線はお兄様のほうへ向いているくせに、よく言うわと思いつつ、笑顔を作った。
「帝国のお話? そうねぇ、お姉様の帝国での暮らしぶりを教えて差し上げましょうか」
王太子妃が下働きの侍女以下の扱いだったとわかれば、彼女たちはお姉様を下に見るだろう。
「皇女なんて名ばかりよ。お姉様は満足に教育も皇女としての扱いを受けていなかったから、なにもできないの!」
言い放った瞬間、ハープの演奏が始まり、全員の意識はお姉様のほうへ向く。
「まあ! シルヴィエ様は歌声だけでなく、ハープの演奏も素晴らしいのですね」
「見事ですこと」
「身のこなしも優雅で、憧れてしまいますわ」
令嬢たちはうっとりとし、お姉様がハープを奏でる姿に魅了されていた。
「シュテファン様のヴァイオリンよ」
「可愛らしいですわ」
弱々しく言うと、令嬢たちは私の体調を気遣う。
「いいえ。体が弱いと聞いておりましたから、機会を見て、私たちから挨拶にうかがおうと相談していましたの」
「失礼でなかったら、帝国のお話を聞かせていただきたいわ」
視線はお兄様のほうへ向いているくせに、よく言うわと思いつつ、笑顔を作った。
「帝国のお話? そうねぇ、お姉様の帝国での暮らしぶりを教えて差し上げましょうか」
王太子妃が下働きの侍女以下の扱いだったとわかれば、彼女たちはお姉様を下に見るだろう。
「皇女なんて名ばかりよ。お姉様は満足に教育も皇女としての扱いを受けていなかったから、なにもできないの!」
言い放った瞬間、ハープの演奏が始まり、全員の意識はお姉様のほうへ向く。
「まあ! シルヴィエ様は歌声だけでなく、ハープの演奏も素晴らしいのですね」
「見事ですこと」
「身のこなしも優雅で、憧れてしまいますわ」
令嬢たちはうっとりとし、お姉様がハープを奏でる姿に魅了されていた。
「シュテファン様のヴァイオリンよ」
「可愛らしいですわ」