呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
31 お兄様の変化
「毒の神の力を利用し、私を殺そうとしたのよ!」

 ――どうして、そんな嘘を。

 否定したけれど、私をよく知らないドルトルージェ王国の令嬢たちは、目に見えて動揺していた。
 昔も同じようなことがあった。
 お兄様はロザリエに味方し、お父様に嘘を言った。
 そして、私は幽閉された……
 また、私は危険だと言われ、幽閉されてしまうのだろうか。
 毒の神の力について、どう説明したらいいか悩んでいると――

「幼いロザリエが、俺の剣を奪い、注意されていたのにも関わらず、シルヴィエを傷つけたのですよ」

 お兄様は令嬢たちに微笑み、前回とは違う言葉――真実を口にした。

「シルヴィエお姉様をかばうつもりっ!?」
「真実を口にしただけだ」

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