呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
お兄様が謝るように言ったけれど、ロザリエはそれを拒んだ。
「お姉様。うまくやったわね。中身はどうせ毒だったんでしょ?」
「いいえ。私が最初に言ったとおり、優秀な薬草師がいる医療院でさえ、ひとつしか作れなかった貴重な薬です」
「ドルトルージェ王国からの心遣いを無駄にしてしまい、申し訳なく思う。レグヴラーナ帝国を代表し、謝罪する」
お兄様が頭を下げたのを見て、ロザリエは声を張り上げた。
「お兄様! 勝手なことをしていいと思っているのっ!?」
「レグヴラーナ帝国の皇子として、扱われている間は、こうするのが正しい。そうだろう?」
プライドの高いお兄様が頭を下げたのには、私だけでなく、アレシュ様も驚いていた。
「そうだな! ラドヴァン!」
「呼び捨てに……いや、もういい」
アレシュ様はお兄様の反応におかしな顔をした。
――お兄様がおかしい。
そう思っているのは、私だけではないようだった。
でも、ロザリエはそんなお兄様を気にする余裕はないようで、侍女と兵士を呼びつけた。
そばにきた侍女に、ロザリエは耳打ちする。
悪い顔をして笑っていた。
「お姉様。うまくやったわね。中身はどうせ毒だったんでしょ?」
「いいえ。私が最初に言ったとおり、優秀な薬草師がいる医療院でさえ、ひとつしか作れなかった貴重な薬です」
「ドルトルージェ王国からの心遣いを無駄にしてしまい、申し訳なく思う。レグヴラーナ帝国を代表し、謝罪する」
お兄様が頭を下げたのを見て、ロザリエは声を張り上げた。
「お兄様! 勝手なことをしていいと思っているのっ!?」
「レグヴラーナ帝国の皇子として、扱われている間は、こうするのが正しい。そうだろう?」
プライドの高いお兄様が頭を下げたのには、私だけでなく、アレシュ様も驚いていた。
「そうだな! ラドヴァン!」
「呼び捨てに……いや、もういい」
アレシュ様はお兄様の反応におかしな顔をした。
――お兄様がおかしい。
そう思っているのは、私だけではないようだった。
でも、ロザリエはそんなお兄様を気にする余裕はないようで、侍女と兵士を呼びつけた。
そばにきた侍女に、ロザリエは耳打ちする。
悪い顔をして笑っていた。