呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
32 後悔 ※ロザリエ視点
 ――裏切り者たちに、帝国の力を思い知らせてやるわ!

 国境を越えたところに、レグヴラーナ帝国の兵とお父様が待っているのが見えた。
 これは、お父様が計画していたとおりの筋書きだった。
 お兄様とお姉様が人質になったとしても問題ない。
 むしろ、敵国で処刑されるなりしてくれたほうが、お父様にとって都合がいい。
 私が傷つけられたり、不当な扱いを受けたら、一気に攻め込んでやると、お父様は意気込んでいるくらいだ。
 私の話を聞いたら、見せしめに町一つくらい焼いてしまうだろう。
 でも、もう遅いわ。
 父様に全部言いつけてやるんだから!
 
「ロザリエ。無事に戻ってきたか」

 私を心配したお父様が、ドルトルージェ王国の国境を越え、大勢の兵士と共に、迎えに来てくれていた。
 早くお父様に、お兄様の裏切りを伝えなくてはと、馬車を降り、侍女たちに支えられながら歩いた。

「お兄様が裏切ったの! お姉様をかばって、私に恥をかかせたのよ!」
「ラドヴァンが裏切っただと!?」

 まさか、お兄様が裏切るとは思っていなかったのか、お父様は激しく動揺した。
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