呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
今まで、お兄様はお父様に気に入られようと必死だった。
いつもお兄様をそばに置いていた私だって、裏切られて驚いたんだから、お父様が驚くのも無理はない。
「それに、お姉様は毒の神の加護を受けてるからって、敵国でチヤホヤされて、私より素敵なドレスを着ていたの! 許せない!」
「毒の神の加護だと? 神など、ただの伝説だろう?」
「違うわ。銀細工みたいな蛇を見たもの」
「では、禁書庫にあった本は、おとぎ話などではなく、本物の歴史書だったということか……?」
お父様はもごもご言ってたけど、そんなのどうでもよかった。
私に恥をかかせたお兄様たちが許せない。
敵国の令嬢たちの前で、お姉様をかばうなんて、ありえないんだから!
「裏切り者たちに罰を与えて!」
私のお願いなら、なんでも聞いてくれるお父様。
それなのに、いつまで待っても返事がない。
「あれは……」
「どうかなさって……?」
威厳ある態度を見せてきたお父様が、恐怖で顔を歪ませるのを初めて見た。
お父様の視線を追って振り返る。
「どうしてアレシュ様やお姉様が、私を追ってきたの!?」
いつもお兄様をそばに置いていた私だって、裏切られて驚いたんだから、お父様が驚くのも無理はない。
「それに、お姉様は毒の神の加護を受けてるからって、敵国でチヤホヤされて、私より素敵なドレスを着ていたの! 許せない!」
「毒の神の加護だと? 神など、ただの伝説だろう?」
「違うわ。銀細工みたいな蛇を見たもの」
「では、禁書庫にあった本は、おとぎ話などではなく、本物の歴史書だったということか……?」
お父様はもごもご言ってたけど、そんなのどうでもよかった。
私に恥をかかせたお兄様たちが許せない。
敵国の令嬢たちの前で、お姉様をかばうなんて、ありえないんだから!
「裏切り者たちに罰を与えて!」
私のお願いなら、なんでも聞いてくれるお父様。
それなのに、いつまで待っても返事がない。
「あれは……」
「どうかなさって……?」
威厳ある態度を見せてきたお父様が、恐怖で顔を歪ませるのを初めて見た。
お父様の視線を追って振り返る。
「どうしてアレシュ様やお姉様が、私を追ってきたの!?」