呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「ごめんなさい。約束を破ってしまいました」
「いいえっ……! シルヴィエ様と過ごした日々は、私たちにとって幸せな時間でした」

 侍女は泣き止まず、彼女に付き添い、出口まで見送る、
 出口にに立つ兵士たちは、私を見るなり、槍をこちらへ向けた。

「シルヴィエ皇女! こちらから先、出ることは許されません!」

 出るつもりはなかったけれど、兵士たちは私が逃げ出すと勘違いしたようだった。

「皇宮を去る侍女たちに、私はなにもしてあげられません。ですから、見送りだけでも、させていただけませんか?」

 兵士たちは戸惑い、私に向けた槍を下ろす。
 そして、私の味方だった最後の一人が、皇宮から去った。
 それを待っていたかのように、お父様は私を呼び出したのだった――
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