呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 神々の加護を受けているからといって、怠慢なところは、一切みられない。
 唯一、ご家族で集まられるのは食事の時と、午後のお茶のみ。
 午後のお茶は他国の動向や予定など、話し合いの場でもあった。
 もちろん、和やかなもので楽しいものだった。

「今日はシルヴィエのお祝いも兼ねて、ここにお茶を用意してもらった」
「お祝いですか!? そんなお祝いなどしていただいてよろしいのでしょうか?」
「もちろん」

 お祝いされるのは、結婚式を含めて二回目。
 しかも、今度は私だけのお祝いだった。

「ケーキの準備ができたよっー!」

 シュテファン様の明るい声が響き、国王陛下夫妻が現れ、一気に賑やかになる。

「ナタリーが考えてくれたんだ」

 生クリームたっぷりのケーキは、花で飾られていた。

「あら、わたくしも負けてなくてよ?」

 クッキー類の焼き菓子は王妃様で、一つ一つに文字が入っている。
 おめでとうとか、ありがとうとか、なんだか嬉しくなる言葉ばかりで、食べるのがもったいなく感じた。

「お祝いと言えば、贈り物だろう?」

 国王陛下が私にくれたのは、医療院の制服だった。

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