呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「餓死させよと命じたが、この策をもってきたのは大臣。呪いのことなど、まったく考えていなかった無能だ!」

 あっ、大臣のせいにしちゃいますか……
 賛成したのは、お父様だと思うけど、それはなかったことにされ、大臣一人が悪者になった。

「お父様。処刑は反対ですけど、お姉様に罰は与えてください。ね? お兄様?」
「ああ……」

 ロザリエは弱々しい口調で言って、お兄様に寄りかかる。

「では、シルヴィエを皇宮の奥に閉じ込め、一生過ごさせる」
「一生!?」

 さすがに一生は長すぎる。
 それも無実の罪である。
 ショックを受ける私を見て、ロザリエは笑っていた。

「それでいいか? ロザリエ?」
「ええ。よろしくてよ。お父様」
「それから、ラドヴァンだが。剣はお前の物だった。そうだな?」
「はい」

 お兄様も処罰の対象だと気づいた。
 もし、私が奪ったことになってなかったら、お兄様の立場はさらに悪いものになってしまう。
 最悪、次期皇帝の地位も危うくなる。
 ロザリエはわざとらしく、こほこほと咳き込んだ。

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