呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「お父様。お兄様が私を助けてくれなかったら、死んでいたわ。それに、お兄様はつきっきりで、看病してくれたの」
「ラドヴァンがか……」
「ええ。お兄さまは悪くないわ」

 お兄様は黙ったまま、ロザリエの側にいる。
 剣を奪われたお兄様も無罪では、済まなかったはずだ。
 お兄様は私ではなく、次期皇帝の地位を守った。
 ――そういうことなのだ。

「では、罪人はシルヴィエのみ! シルヴィエが大切な我が子に、二度と近づけぬよう閉じ込めよ!」

 皇帝陛下の命令が下る。
 私は『大切な我が子』ではなく、お父様の子は二人だけ。
 処刑を免れた私は、皇宮の荒れ地に、一生死ぬまで幽閉されることになったのだった。


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