呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
黙々と仕事をするベテラン侍女は、手際よく部屋を整え、食事を運び、衣服を用意し、余計なことは一切口にしない。
そして、私が畑仕事をして、泥だらけになっても文句も言わず、お湯や石鹸を用意してくれる。
「大変な仕事を引き受けていただいて、ありがとうございます」
私がお礼を言うと、侍女は小さくお辞儀し、去っていく。
ベテランだけあって、何事も控えめだ。
監視の兵士たちはというと、私を空気のように扱い、不自然に避けている。
侍女も兵士も、私と口を利かないよう皇帝陛下から命じられていた。
――でも、無視しきれてないですけどね?
「おっ! とうとうパン焼き窯が完成したぞ!」
「パンを焼きながら、その上で、スープを保温するという優れもの! 焼く前には調理もできるのか!」
「一台で複数の性能! くっ……! 俺の実家の母親にも作ってやりたい!」
庭が改造されていく様子を飽きずに眺め、毎日、感心している。
私の庭に、なにか新しいものが出来上がるたび、興味津々だった。
まだ小麦は手に入らないので、たまに出るパンをスライスし、とれた甘い果実を細かく刻んで上にのせ、さらに焼く。
そして、私が畑仕事をして、泥だらけになっても文句も言わず、お湯や石鹸を用意してくれる。
「大変な仕事を引き受けていただいて、ありがとうございます」
私がお礼を言うと、侍女は小さくお辞儀し、去っていく。
ベテランだけあって、何事も控えめだ。
監視の兵士たちはというと、私を空気のように扱い、不自然に避けている。
侍女も兵士も、私と口を利かないよう皇帝陛下から命じられていた。
――でも、無視しきれてないですけどね?
「おっ! とうとうパン焼き窯が完成したぞ!」
「パンを焼きながら、その上で、スープを保温するという優れもの! 焼く前には調理もできるのか!」
「一台で複数の性能! くっ……! 俺の実家の母親にも作ってやりたい!」
庭が改造されていく様子を飽きずに眺め、毎日、感心している。
私の庭に、なにか新しいものが出来上がるたび、興味津々だった。
まだ小麦は手に入らないので、たまに出るパンをスライスし、とれた甘い果実を細かく刻んで上にのせ、さらに焼く。