呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
なぜ、そんな堂々としていられるのか、不思議だった。
私がロザリエに嫉妬して、剣で切りつけたなんて嘘をついたのだ。
お兄様には罪悪感があるでしょう――と信じたい。
「シルヴィエ。久しぶりだな。これは土産だ。生活に困っているだろう?」
そう言ったお兄様の手には、甘いお菓子と可愛らしいリボン、ドレスがあった。
――これは、お兄様が私に与える施しなのでしょうか?
私はそれを冷めた目で眺め、すっと手で押し戻す。
「けっこうです。こちらは、すべてお持ち帰りください」
「俺がロザリエを庇ったから、怒っているのか?」
「いいえ。お兄様はロザリエを庇ったわけではありませんわ。次期皇帝の地位を守っただけです」
お兄様の表情が険しくなった。
私を裏切っても、お兄様は痛くも痒くもない。
でも、ロザリエやお父様の機嫌を損ねれば、難しい立場になる。
「仕方ないだろう。父上はロザリエを可愛がっている。俺が皇帝になるためには、二人の機嫌を損ねるわけにはいかない」
私がロザリエに嫉妬して、剣で切りつけたなんて嘘をついたのだ。
お兄様には罪悪感があるでしょう――と信じたい。
「シルヴィエ。久しぶりだな。これは土産だ。生活に困っているだろう?」
そう言ったお兄様の手には、甘いお菓子と可愛らしいリボン、ドレスがあった。
――これは、お兄様が私に与える施しなのでしょうか?
私はそれを冷めた目で眺め、すっと手で押し戻す。
「けっこうです。こちらは、すべてお持ち帰りください」
「俺がロザリエを庇ったから、怒っているのか?」
「いいえ。お兄様はロザリエを庇ったわけではありませんわ。次期皇帝の地位を守っただけです」
お兄様の表情が険しくなった。
私を裏切っても、お兄様は痛くも痒くもない。
でも、ロザリエやお父様の機嫌を損ねれば、難しい立場になる。
「仕方ないだろう。父上はロザリエを可愛がっている。俺が皇帝になるためには、二人の機嫌を損ねるわけにはいかない」