呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「では、お聞きします。お兄様は妹を貶め、卑怯な真似をした自分が、レグヴラーナ帝国の皇帝に相応しいと、胸を張って堂々と言えるのですか?」

 お兄様は言葉に詰まり、なにも言えなくなった。
 このお土産は、いわば、私への口止めとご機嫌取り。
 お兄様は私が赦せば、自分の嘘はなかったことになると思っている。

「どうぞ、お引き取りください」

 今の私に必要なのは、贅沢品ではなく、お父様に真実を告げ、ロザリエの嘘を正すことだ。

「処刑されるところだったお前を助けてやったのは俺だぞ! ロザリエに頼み、父上のご機嫌をとるよう言ったのは誰だと思っている……!」
「そうですか。ご苦労様です」

 にっこり微笑み、出口を手で示す。

「お兄様。私にご機嫌取りは必要ありません。必要なものは、自分で手に入れます」

 純粋な贈り物であれば、受け取っていたけれど……
 これは違う。
 お兄様が罪悪感をなくすためだけのもの。
 それに大事なのは、達成感です!
 今の私が夢中になっているのは、荒れ地の大改造!
 
 ――見てください! 私の庭を!

 コツコツ作り上げた立派な住まい。
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