呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 草を編むのもうまくなり、ザルやカゴ、壁掛けまで!
 畑にはサラダに入っていた野菜を植えてみた。
 ちょうど根っこのついた野菜が混じっていたから、ラッキーだった。
 この間なんて、生の豆がスープに入ってたし、神様の贈り物かと思って浮かれてしまった。
 もちろん、豆は畑に植えた。
 私の成長が感じられる庭というか、すでに農園。
 なにか、感想があるでしょうと思っていたら、お兄様はチラッとも見ずに、私から顔を背けた。

「一生、お前をここに閉じ込めてやる。俺が皇帝になっても許さん。死ぬまで皇宮で過ごすがいい!」

 大激怒させてしまったようだ。
 マントを翻し、お兄様は一度もこちらを見ずに去っていった。
 
「私の庭になんの感想もないなんて残念です……。そうです! 次はお茶を淹れられるようにしましょう」

 お茶をここで飲めば、さすがのお兄様も感想を口にするはずだ。

『おお、シルヴィエ! なんて素晴らしい庭だ。パンが焼けるのか。だが、さすがに小麦は育てられないだろう』
『いえいえ。これから、小麦栽培も考えますから、ご心配なく』

 小麦を育てる私を想像し、にやりと笑ってしまった。

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