呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「はあ、やりがいですか」
「人から与えれるものではなく、(食物を)自分の力で手に入れた時の感動!」

 干し芋と干し果物を兵士たちが眺める。
 懐かしい食べ物に故郷を思い出したのか、兵士たちはしみじみと言った。

「そういえば、俺の田舎の母ちゃんも言ってたな。育った作物を収穫するのが楽しいんだって……」
「俺のために用意してくれた芋の蒸したお菓子……うまかったな」

 しんみりしてしまい、なんだか申し訳なくなった。

「干した芋が完成したら、一緒に食べましょう。ちょっと焼いて食べると美味しいんですよ。でも、焼くのはご自分たちでなさってくださいね。私が触れたものを口にしたくないでしょうから」

 そう私が言うと、兵士たちは首を横に振った。

「そんなことはございませんっ! シルヴィエ様の呪いを受けるのであれば、この御身! 毒でも呪いでも食らいましょう!」
「美しいシルヴィエ様が、お手自ら、干し芋を焼かれ、我々に手渡してくださるのであれば、何度でも噛みしめ、口の中で消える瞬間まで咀嚼(そしゃく)いたします!」
「ただの干し芋ですから、普通に召し上がってください……」

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