呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「第一皇女か? だが、おかしいな。公式には病弱で部屋から一歩も出られない皇女だと、言われていたはずだが」

 農園らしき……いや、あれは庭だ。
 皇女が農作業などするわけがない。
 だが、俺の目の錯覚でなければ、楽しそうに畑仕事をしていた気がする。

「帝国では、庭を畑にするのが流行しているのか? いや、それよりも第一皇女は、どこからどう見ても、健康そのものだったぞ?」
「どうなんでしょうかね。レグヴラーナ帝国に関して、我々は情報が少なすぎます。帝国は我が国を警戒していて、簡単に入国できないですからね」

 レグヴラーナ帝国は野心を隠さない。
 大陸で最も広い領土を有しているレグヴラーナ帝国。
 だが、我が国ドルトルージェ王国にだけは、戦争を仕掛けても勝利したことがない。
 よって、南方へ領土を広げるには、我が国が壁となり、邪魔なのである。
 光の女神だけを信仰するレグヴラーナこそが、正義だとして。
  
「他にも神がいるってのに、心が狭い国だ。そもそも神の気配すら、気づけないくせによく……」
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