呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
7 帝国の花(2) ※アレシュ視点
「先に空から全体の造りを把握しておいてよかったな。迷うところだった」
レグヴラーナ帝国の皇宮は、ドルトルージェ王国の王宮に比べ複雑な造りになっている。
それは戦いの歴史だ。
他国との戦争を続け、領土を増やしたレグヴラーナ帝国は敵が多い。
「恨みを買いすぎだ」
外へ続く隠し通路、皇宮の奥へ続く通路は、隠し扉で塞がれている。
壁を叩きながら進む。
同じように見えても音が違うところに、なにか隠されていることが多い。
皇宮を警備する兵士たちは、ロザリエ皇女がいる場所に、多く配置されていたようだが、奥のほうの警備も怠っていない。
表面上の警備は、しっかりしているが、今の俺はレグヴラーナ帝国の兵士。
手には酒を持ち、見張りの兵士たちに声をかけた。
「皇女の誕生を祝っていいと言われたので、酒をもらってきました」
「本当か? 見かけない顔だな」
「この誕生パーティーのために、警備の人手を増やすのに、急に雇われまして」
ここの警備を任されているのは、古株の兵士らしい。
それだけ、重要ななにかがある。
空から見たのは、銀髪の少女だったが、あの少女を守るためなのか、それとも――
「しかし、酒か。勤務中だからな」
「飲まないなら、厨房に返しますが」
「待て!」
「一口だけならいいんじゃないか?」
「ロザリエ様のパーティーで忙しいだろうし……。誰も来ないよな?」
ひそひそと話し合い、顔を見合わせ笑う。
「新人。お前、気が利くなぁ!」
「ちょうど退屈してたんだ」
「これくらいは当然ですよ」
酒の瓶を渡す。
ただし、これは睡眠薬入りだ。
酒を飲んだ瞬間、兵士たちは眠りにつく。
レグヴラーナ帝国の皇宮は、ドルトルージェ王国の王宮に比べ複雑な造りになっている。
それは戦いの歴史だ。
他国との戦争を続け、領土を増やしたレグヴラーナ帝国は敵が多い。
「恨みを買いすぎだ」
外へ続く隠し通路、皇宮の奥へ続く通路は、隠し扉で塞がれている。
壁を叩きながら進む。
同じように見えても音が違うところに、なにか隠されていることが多い。
皇宮を警備する兵士たちは、ロザリエ皇女がいる場所に、多く配置されていたようだが、奥のほうの警備も怠っていない。
表面上の警備は、しっかりしているが、今の俺はレグヴラーナ帝国の兵士。
手には酒を持ち、見張りの兵士たちに声をかけた。
「皇女の誕生を祝っていいと言われたので、酒をもらってきました」
「本当か? 見かけない顔だな」
「この誕生パーティーのために、警備の人手を増やすのに、急に雇われまして」
ここの警備を任されているのは、古株の兵士らしい。
それだけ、重要ななにかがある。
空から見たのは、銀髪の少女だったが、あの少女を守るためなのか、それとも――
「しかし、酒か。勤務中だからな」
「飲まないなら、厨房に返しますが」
「待て!」
「一口だけならいいんじゃないか?」
「ロザリエ様のパーティーで忙しいだろうし……。誰も来ないよな?」
ひそひそと話し合い、顔を見合わせ笑う。
「新人。お前、気が利くなぁ!」
「ちょうど退屈してたんだ」
「これくらいは当然ですよ」
酒の瓶を渡す。
ただし、これは睡眠薬入りだ。
酒を飲んだ瞬間、兵士たちは眠りにつく。