呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「そろそろ戻った方がいい。ロザリエの部屋へ行く前に、他国から使者が来ていた。もしかすると、婚約の話かもしれない」
「なんですって! お兄様、早くそれをおっしゃってくれたらよかったのに!」
「お前が発作を起こしていて、言えなかった」
「戻るわ! 早くっ!」
お兄様を急かした。
パーティーから二週間経ったのに、求婚者はゼロのままで、誰も婚約を申し込みに来なかった。
自信はあったけど、ずっと気にしていたのだ。
「そういうことだから、お姉様。さようなら。婚約者選びが大変だから、ここに長居はしていられないの」
「ええ。またいらしてね」
「来るわけないでしょ!」
お姉様はどこにいても皇女のままだった。
どんな粗末なドレスを着ていても、泥に汚れていても、その美しさは隠せない。
私の車椅子を無言で押すお兄様もそう思ったに違いない。
お兄様と私は、お父様と大臣がいる広間へ入る。
「お父様。使者が来ているって本当? 一番乗りはどこの国かしら?」
お父様と大臣は、私を気まずそうに見る。
「いや、ロザリエへの求婚ではない」
「え?」
書状を手にした使者が口にしたのは――
「なんですって! お兄様、早くそれをおっしゃってくれたらよかったのに!」
「お前が発作を起こしていて、言えなかった」
「戻るわ! 早くっ!」
お兄様を急かした。
パーティーから二週間経ったのに、求婚者はゼロのままで、誰も婚約を申し込みに来なかった。
自信はあったけど、ずっと気にしていたのだ。
「そういうことだから、お姉様。さようなら。婚約者選びが大変だから、ここに長居はしていられないの」
「ええ。またいらしてね」
「来るわけないでしょ!」
お姉様はどこにいても皇女のままだった。
どんな粗末なドレスを着ていても、泥に汚れていても、その美しさは隠せない。
私の車椅子を無言で押すお兄様もそう思ったに違いない。
お兄様と私は、お父様と大臣がいる広間へ入る。
「お父様。使者が来ているって本当? 一番乗りはどこの国かしら?」
お父様と大臣は、私を気まずそうに見る。
「いや、ロザリエへの求婚ではない」
「え?」
書状を手にした使者が口にしたのは――