呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「第一皇女シルヴィエ様に、アレシュ第一王子とのご結婚を考えていただきたく、ドルトルージェ王国よりお願いに参りました」

 ――お姉様の名前だった。

 ドルトルージェ王家の紋章が入った本物の書状。
 そこには間違いなく『シルヴィエ皇女』と書かれている。
 お兄様は驚き、顔をこわばらせ、その書状を見つめていた。

 ――なぜ、私ではなく、お姉様に?

 誰もがそう思っていた。
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