呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 帆布で作ったタープの下、石材のテーブルと椅子に座って、焼いた芋とハーブティーで、お茶にする。
 ガラス瓶には乾燥野菜が蓄えられ、これは具の少ないスープの時に加えたり、冬が来たときのお楽しみにとってある。
 書物に書いてあった保存食を実践できるなんて、とても素晴らしい。 

「今日は来客もあったし、とても良い日ですね」
「シルヴィエ様。お茶ですか」
「ハヴェル、いらっしゃい。あなたもお茶と焼きいもをどうぞ」

 お茶と焼きいもで、まったりしていると庭師のハヴェルがやってきた。
 本当はここの庭を担当していなかったけど、兵士たちの噂を聞き付けて、仕事が終わった後、寄ってくれるようになったのだ。

「ごちそうになります」

 黒い髭と髪がもじゃもじゃした熊のような人で、年齢はお父様より、少し下くらい。
 庭師として有名な方で、彼が育てた苗をわけていただいている。
 おかげで、とてもいい野菜や綺麗な花が咲く。

「来年の土作りについて、ハヴェルに聞きたいことがたくさんあったのですよ」
「大事なのは土ですからね」

 ハヴェルと土について語り合い、兵士たちは仕事に戻る。
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