呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 夕暮れになり、庭がオレンジ色に染まっていく。
 夜勤の兵士たちに、芋のおやつを届けて、部屋に戻ると、薄暗くなった部屋に夕食が運ばれてきて、老いた侍女は去って行く。

 ――これが私の日常。

「今日も一日頑張りました! あら……?」

 パンもついてないし、スープの具は豆のみ。
 いち、にい、さん、し、ご……

「ろく……?」

 豆が六粒である。
 塩味のみのいつになく寂しいスープ。

「はっ! もしかして、私が皇女らしくない体型になってしまったから!?」

 あり得ない話じゃない。
 毎日の畑仕事で食事もおやつも美味しい。
 以前より、活動量が増えたから、心なしかたくましくなった気がする。
 兵士に剣を習っているせいもあってか、腕もちょっと筋肉が……ふとっ……た?

「どうしましょう!」

 バッと立ち上がるも、ぐうっとお腹が鳴った。

「皇女らしくと言っても、人前に出るわけではありませんし、畑仕事は体が資本。残さず美味しくいただきましょう」

 さすがに豆のスープだけでは、物足りなかったので、乾燥野菜を加え、焼き芋の残りを食べる。
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