呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「そんな顔をなさらないで。私は大丈夫。敵国ですが、夫となる方とも仲良くしたいと思っています」
「俺たち、護衛役の兵士として立候補するつもりです」
「列の端っこになるかもしれませんが、それでもシルヴィエ様をお守りさせてください」
今まで、私の見張りに立っていた兵士たちは、そう言ってくれたけど、私はそれを断った。
「いいえ。ここに残って、畑を守ってください」
「しかし……」
「この場所が大切だと思う人がいなくなったら、荒れてしまいますから」
「みんな、大切に思っております!」
万が一、私にかけられた呪いで、敵国の誰かを傷つけてしまったら、戦争になる。
可能性はゼロではない。
私に傷つける気持ちは少しもなかったのに、ロザリエは呪われた。
「兵士たちの詰め所にして、ここを守るつもりです!」
「はい。お願いします」
私がにこにこ笑っていても、兵士たちは沈んだままだった。
「悲しまずに微笑んでください。私は不幸ではないのですから」
十八歳の春――風が吹く。
風に揺れる雪の花は、ウェディングドレスと同じ色をし、私の門出を祝うように咲いていた。
「俺たち、護衛役の兵士として立候補するつもりです」
「列の端っこになるかもしれませんが、それでもシルヴィエ様をお守りさせてください」
今まで、私の見張りに立っていた兵士たちは、そう言ってくれたけど、私はそれを断った。
「いいえ。ここに残って、畑を守ってください」
「しかし……」
「この場所が大切だと思う人がいなくなったら、荒れてしまいますから」
「みんな、大切に思っております!」
万が一、私にかけられた呪いで、敵国の誰かを傷つけてしまったら、戦争になる。
可能性はゼロではない。
私に傷つける気持ちは少しもなかったのに、ロザリエは呪われた。
「兵士たちの詰め所にして、ここを守るつもりです!」
「はい。お願いします」
私がにこにこ笑っていても、兵士たちは沈んだままだった。
「悲しまずに微笑んでください。私は不幸ではないのですから」
十八歳の春――風が吹く。
風に揺れる雪の花は、ウェディングドレスと同じ色をし、私の門出を祝うように咲いていた。