呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 この青二才が、まだまだ未熟者よと言われているような気がする。

「学問優秀、剣術でも敵なしのアレシュ様も夫婦事情には、お詳しくないみたい」
「ひよっこというところですね」
「私たちがしっかりアレシュ様を補佐し、皇女様にこの国とアレシュ様を気に入ってもらえるよう頑張りましょう!」

 俺を無視して、侍女たちは気合いの入った声を出す。
 その様子を見ていたカミルが、笑いながら近づいてきた。

「祭りのようににぎやかですね」
「そうだな。まあ……。シルヴィエ皇女が過ごしやすいよう整えてくれて助かる」
「はい。でも、アレシュ様、ご結婚おめでとうございます……と、言っていいのでしょうかね」

 結婚が決まり、カミルも喜んでいたが、気にかかることがあるらしく、ずっと浮かない顔をしていた。

「カミル、どうした?」
「いえ。あまりに早く決まったものですから……。アレシュ様と皇女の結婚は、両国の和平のため、いいことではあるんですが」

 和平の証として、レグヴラーナ帝国に第一皇女との結婚を申し込んだ。
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