呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
考え方もまったく違う。
だから、シルヴィエ皇女に会うまでは、帝国から妻をもらおうと考えていなかった。
もちろん、両親や大臣たちからも反対された。
閉じ込められているのには、理由があるだろうと言われ、危険だ、やめろとも。
「だが、ヴァルトルは俺にやめろとは、言わなかったんだよな」
ドルトルージェ王国の王族は、国を守る力として、生まれたその日、神々から加護を受ける。
俺に与えられたのは風の神の加護。
それぞれ、加護の力は違い、幼い時から少しずつ力の扱い方を学んでいく。
成人した自分の力は、以前より強く、危険があれば、風の神が告げるはずだが、ずっと沈黙していた。
まるで、成り行きを見守っているかのような。
ヴァルトルの翼が、動き、目線が隊列へと向く――
「そこにいるのは、何者だ!」
ようやく俺の存在に気づいたらしく、護衛の兵士が声を上げた。
「この馬車には、レグヴラーナ帝国第一皇女シルヴィエ様が乗っていらっしゃる! 近づくなら容赦はせんぞ!」
兵士たちは隊列を止め、剣や槍を構え、前へ出る。
だから、シルヴィエ皇女に会うまでは、帝国から妻をもらおうと考えていなかった。
もちろん、両親や大臣たちからも反対された。
閉じ込められているのには、理由があるだろうと言われ、危険だ、やめろとも。
「だが、ヴァルトルは俺にやめろとは、言わなかったんだよな」
ドルトルージェ王国の王族は、国を守る力として、生まれたその日、神々から加護を受ける。
俺に与えられたのは風の神の加護。
それぞれ、加護の力は違い、幼い時から少しずつ力の扱い方を学んでいく。
成人した自分の力は、以前より強く、危険があれば、風の神が告げるはずだが、ずっと沈黙していた。
まるで、成り行きを見守っているかのような。
ヴァルトルの翼が、動き、目線が隊列へと向く――
「そこにいるのは、何者だ!」
ようやく俺の存在に気づいたらしく、護衛の兵士が声を上げた。
「この馬車には、レグヴラーナ帝国第一皇女シルヴィエ様が乗っていらっしゃる! 近づくなら容赦はせんぞ!」
兵士たちは隊列を止め、剣や槍を構え、前へ出る。