呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
しばらくして、馬車は再び動き出し、私の耳に聞こえたのは、到着の声だった。
「王都に着いたぞ」
「やっとか。帝国に比べて田舎だな」
兵士たちの声が聞こえ、ようやく、ドルトルージェ王国の王宮に着いたらしいとわかった。
馬車の扉が開き、紺色のドレスを着た侍女たちが、私を呼ぶ。
「シルヴィエ様、到着いたしました」
彼女たちは皇帝陛下の命を受け、私の暗殺を補佐する役目を担っている。
そして、私が王子を殺した後は、侍女の服に着替えさせ、王宮の外へ手引きし、川に飛び込ませて自害――そんな計画になっていた。
もちろん、私は暗殺も自害もお断り。
お父様は勝手に決めたけど、私は全力で阻止してみせる!
「さきほど、野蛮にもアレシュ王子が馬を駆って、迎えにきたのですよ」
「妻を迎えに来たなんておっしゃって!」
侍女たちは可笑しくてたまらないというように、耳打ちしては笑っていた。
『自分を殺す妻とも知らないで』
そんなことを言って、アレシュ様を馬鹿にしている。
――私をわざわざ出迎えてくださるなんて、アレシュ様はきっと優しい方ですね。
「王都に着いたぞ」
「やっとか。帝国に比べて田舎だな」
兵士たちの声が聞こえ、ようやく、ドルトルージェ王国の王宮に着いたらしいとわかった。
馬車の扉が開き、紺色のドレスを着た侍女たちが、私を呼ぶ。
「シルヴィエ様、到着いたしました」
彼女たちは皇帝陛下の命を受け、私の暗殺を補佐する役目を担っている。
そして、私が王子を殺した後は、侍女の服に着替えさせ、王宮の外へ手引きし、川に飛び込ませて自害――そんな計画になっていた。
もちろん、私は暗殺も自害もお断り。
お父様は勝手に決めたけど、私は全力で阻止してみせる!
「さきほど、野蛮にもアレシュ王子が馬を駆って、迎えにきたのですよ」
「妻を迎えに来たなんておっしゃって!」
侍女たちは可笑しくてたまらないというように、耳打ちしては笑っていた。
『自分を殺す妻とも知らないで』
そんなことを言って、アレシュ様を馬鹿にしている。
――私をわざわざ出迎えてくださるなんて、アレシュ様はきっと優しい方ですね。