呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 言うことをきかない私を引きずってでも、言うことをきかせるためだと。
 侍女に四方を取り囲まれ、挨拶も満足にできないまま、その場から遠ざけられた。
 部屋へ入ると、すでに護衛の兵士たちがいた。

「垂れ幕や長いカーテンはやめていただきたい。その陰に誰か潜んでいるかもしれないからな」
「部屋の装飾も必要ない」

 護衛たちの厳しい口調が聞こえてくる。

「で、でも、これは皇女様を私たちなりに歓迎しようと思って、飾りつけしたもので……」

 ドルトルージェ側の侍女が抵抗すると、兵士は剣を抜き、カーテンを切り刻んでしまった。

「ひ、ひどい!」
「一生懸命、飾ったのに……」

 垂れ幕や花が床に落ち、侍女たちは飾ったものの残骸を広い集めて、部屋から出ていった。
 帝国側の態度は、あまりにひどく、せっかくの好意を傷つけるものだった――
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