呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
13 帝国の策略
 結婚式まで、私とアレシュ様は別々の部屋で過ごすことになった。
 これも、帝国側からの要望らしい。
 
 ――二人きりになった時を狙った暗殺。初夜にアレシュ様が私に触れ、呪いを受けて死ぬ。

 命じられた者たちは、そんな計画を聞いているはず。
 二人きりなら、なにがあったかわからない。
 そして、初夜なら朝まで誰もこないから、私を自害させる時間もある。

 ――完璧な計画。この計画を立てたのは、きっとお兄様ですね。

 他国での生活が始まっても、私はずっと籠の鳥。
 部屋に閉じ込められたままで、監視の目はさらに厳しいものになった。
 そして、困ったことに、侍女たちは不満を口にし、失礼な態度ばかり繰り返している。

「この部屋の色が気に入らないわ。もっと重厚感のある色にして!」
「安っぽい花ね。花を捨ててちょうだい」
「部屋の色は緑色で安らげる色だと思いますよ。花は毎日、新しい花を飾ってくださっていますし、とても親切ですね」

 ひとつひとつに、私が反論すると、侍女たちは冷ややかな目で私を見る。
 その態度は悪く、私を皇女として扱っていない。

「皇宮の奥にしか、住んでいらっしゃらなかったから、最新の流行をご存知でないのですね」
「野花のような花に満足されるなんて、お可哀想に」

 私を見下した態度は、ずっと続いている。
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