呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
「シルヴィエ様。仲良くなるために結婚したのではありませんわ」
「皇帝陛下の命令に逆らうのであれば、この毒を飲んでいただきます」
「毒……?」
侍女が手にしているのは、毒薬が入った小瓶だった。
「シルヴィエ様の自害用に皇帝陛下からいただきました」
「そういうことですか。私が自害しなかった時のことを考えて、あなたがたに私を殺す毒薬を持たせたのですね」
「ラドヴァン様はシルヴィエ様を帝国へ戻すおつもりですから、逆らった場合使えと仰せつかっております」
死にたくないのであれば、帝国に逆らうなということ――私の味方は一人としていないと知った。
侍女たちはいつでも食事に混ぜるなりして、私を殺せる。
お父様の狙いもそこになる。
私が毒で死んだとなれば、ドルトルージェ王国に攻め込む理由を作れる。
邪魔な私の使い道を見つけたと、喜ぶお父様の顔が思い浮かんだ。
――この結婚。帝国側にとって不利益なものではない……。だから、お父様は私の結婚を受けたのですね。
逆にドルトルージェ王国は、国を蝕もうとしている毒を受け入れたことになる。
「皇帝陛下の命令に逆らうのであれば、この毒を飲んでいただきます」
「毒……?」
侍女が手にしているのは、毒薬が入った小瓶だった。
「シルヴィエ様の自害用に皇帝陛下からいただきました」
「そういうことですか。私が自害しなかった時のことを考えて、あなたがたに私を殺す毒薬を持たせたのですね」
「ラドヴァン様はシルヴィエ様を帝国へ戻すおつもりですから、逆らった場合使えと仰せつかっております」
死にたくないのであれば、帝国に逆らうなということ――私の味方は一人としていないと知った。
侍女たちはいつでも食事に混ぜるなりして、私を殺せる。
お父様の狙いもそこになる。
私が毒で死んだとなれば、ドルトルージェ王国に攻め込む理由を作れる。
邪魔な私の使い道を見つけたと、喜ぶお父様の顔が思い浮かんだ。
――この結婚。帝国側にとって不利益なものではない……。だから、お父様は私の結婚を受けたのですね。
逆にドルトルージェ王国は、国を蝕もうとしている毒を受け入れたことになる。