30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
誰かがそんなことを言っていた気がする。

お父さんだったか、おばあちゃんだったか、それとも赤の他人だったか思い出せないけれど、すぐに不安になるのはきっと自分の努力が足りていないからだ。

「そっか。うんうん。それじゃラブハプニング4を伝授するよ!」
「お願いします! 恋愛の師匠!」

この前は敬礼姿だったが、今度は押忍!と、両手拳にして柔道のポーズを取ったのだった。
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