30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
靴紐
さすがに連続してハプニングを起こすことは難しく、今日は廊下で大翔とすれ違うこともなきく終わってしまった。

なんとなく出鼻をくじかれた感じになったけれど、美加はくじけてはいなかった。
明日も明後日も、仕事が続く限りチャンスはやってくる。

そしてそのチャンスを活かすも殺すも自分次第だ。
そう信じて眠りについた翌日のことだった、さっそく美加のもとにチャンスが訪れたのだ。

エレベーターに乗ってフロアに到着したとき、ちょうど大翔が廊下を歩いているタイミングだったのだ。
扉が開いて廊下で出た瞬間にその姿を認めて美加の心臓が高鳴った。

大翔と視線を合わせることが恥ずかしくてついうつむいてしまいそうになる。
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