30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
それもそうだと納得する。
一応顔と名前くらいは知ってもらっているはずだけれど、部署も違うし名前を呼ばれたことはない。

それに大翔の周りには沢山の女性社員たちが溢れているから、きっと美加のことなんて埋もれて見えていないだろう。

「それから次は……」
と、言いかけたところで上司がやってきたのは会話は途切れた。

そこから先、ふたりはしばらく仕事に集中したのだった。
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