30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
☆☆☆
「稲尾さんに会ったのに力を試さなかったぁ?」
麻子が大きな声を上げたのは、麻子の仕事が一段落ついて二人で自販機へやってきたときのことだった。
美加は慌てて周囲を確認して「声が大きいって!」と、麻子に注意する。
だけど当の麻子はそんなことを気にした様子も見せずにため息をついている。
「チャンスがあったのにどうしてチャレンジしないの!?」
「だって、今回は稲尾さんの方から話しかけてくれたんだよ?」
それなのにペンを落として更に話し掛けるのはさすがに不自然だ。
そう説明すると麻子はようやく納得した様子で頷いた。
「なるほど。そういえば間接キスとかなんとか言ってたっけ」
「だ、だから、そういうことを大きな声で言わないでよね!」
「稲尾さんに会ったのに力を試さなかったぁ?」
麻子が大きな声を上げたのは、麻子の仕事が一段落ついて二人で自販機へやってきたときのことだった。
美加は慌てて周囲を確認して「声が大きいって!」と、麻子に注意する。
だけど当の麻子はそんなことを気にした様子も見せずにため息をついている。
「チャンスがあったのにどうしてチャレンジしないの!?」
「だって、今回は稲尾さんの方から話しかけてくれたんだよ?」
それなのにペンを落として更に話し掛けるのはさすがに不自然だ。
そう説明すると麻子はようやく納得した様子で頷いた。
「なるほど。そういえば間接キスとかなんとか言ってたっけ」
「だ、だから、そういうことを大きな声で言わないでよね!」