私と先輩の甘い放課後
「一人にしてごめん…」
先輩は悲痛な面持ちで呟く。
「悲しい気持ちにさせていることにも、俺は気が付けなかった…」
「あ、それは…」
悲しい気持ち、という表現で合っているのだろうか。
私は先輩が人気者であることも知っていたし、告白なんて星の数ほどされていることも承知していた。
それでもいざ、先輩が告白されているところを見ると、やっぱり胸が痛んで、いつかは私なんてほっぽり出して他の女の子のところに行っちゃうんじゃないかって、そう少し怖くなった。
「先輩は、…私の傍からいなくなったりしないですよね?」
何故だか、私の目から一筋の涙が零れた。
「私、夏樹先輩とずっと一緒にいたいです!」
私は先輩を強く抱きしめ返す。この優しい温もりを絶対に離したくない。
「いなくならないよ。俺はずっと心陽と一緒にいる。心陽が愛しくて仕方ないんだ。一生大事にする」
夏樹先輩はいつものように私に優しいキスを落とす。
先輩の甘すぎるキスに、私は身も心もとろけてしまうようだった。
最初は優しいキスが、また深くなって私はそのまま身を任せる。先輩の手が私の背中を滑って、服の下に入ってきた。私は驚きながらも、優しく大きな温かい手に素肌を触られて気持ち良さを感じた。
「好きだよ、心陽」
「私も、大好きです先輩…」
私は目を瞑ると、先輩に身も心も委ねた。安心させるように先輩はまた私を抱きしめる。優しい気持ちがその温もりを通して伝わってくる。
「大好き…」
キスの合間にそう告げると、先輩は嬉しそうに微笑みながらも少し困ったような顔をしていた。
先輩が何故そのような表情をしていたのか知るのは、まだもう少し先のこと。
私達は今日も、ふたりきりの生徒会室で甘い時間を過ごすのだった。